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描くべきか、愛を交わすべきか

<かいせつ>

仕事を早期リタイアしたウィリアムと、油絵が趣味のエヴァは倦怠期を迎えつつある中年夫婦。彼らは山のふもとの古い家を購入し、近所に住む盲目の男性アダムとその恋人エヴァのカップルと親しくなる。ある日カップルの家が火事になりふたりが焼け出され、ウィリアムとエヴァはふたりに同居を提案する。

「これは夫婦が当面する選択であり、未来に対する皮肉な提案です。仕事人生が終わったとき、ごく普通の人も驚くようなことが起こり得るということを描きたかったのです。愛、欲望、セックス、芸術などと向き合う彼らはヒーローではありませんが、パワフルでスリリングな体験をするのです。」(ジャン=マリー・ラリユー)

描くべきか、愛を交わすべきか
監督:アルノー&ジャン=マリー・ラリユー/出演:ダニエル・オートゥイユ、サビーヌ・アゼマ、セルジ・ロペス、アミラ・カサール他/2005年/フランス映画/98分
TADO

TADOレビュー

「美しい風景の中で交わされる、コミカルで微笑ましい性の対話」

フランス人ってどうしてこう、愛やセックスのことばっかり考えているんだろう?多くのフランス映画を観るとそう思うんですが、日本人と違うのは、愛やセックスについて考えたり語ったりするのが好きなんですね。つまり彼らにとって性愛は特別なことというよりは“日常”の中に当然あるべきもの、という感覚。日本人は「性」を“非日常”“特別なもの”として扱いたがる。そこに大きな違いがあるのではないでしょうか。ここに出てくる中年のカップルは、もう一方の夫婦に影響されながら、一見アブノーマルな性を受け入れてしまいます。それは過剰なんだけど、日常の中に取り込んでしまうふたりの姿はとても微笑ましい。「生」と「性」が表裏一体であるということを思い知らされる佳作。映像もとても美しいです。


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