<あらすじ>
広告代理店に勤める佐伯雅行は、今年50歳になる。ありふれていはいるが穏やかな幸せに満ちていた。そんな彼を突然襲う若年性アルツハイマー病。「どうして俺がこんな目に……なんで、俺なんだ!!」こぼれ落ちる記憶を必死に繋ぎ止めようとあらゆる事柄をメモに取り、闘い始める佐伯。
毎日会社で会う仕事仲間の顔が、通い慣れた取引先の場所が……思い出せない……知っているはずの街が、突然“見知らぬ風景”に変わっていく。夫を懸命に受け止め、慈しみ、いたわる妻。彼女は共に病と闘い、来るべきが時が来るまで彼の妻であり続けようと心に決める。「お前は平気なのか?俺が俺じゃなくなってしまっても」。一緒に積み重ねてきた人生をいつか忘れてしまうのだ。
ひりつく思いでそう訊く夫に、彼女は静かに答える。「私がいます。私が、ずっと、そばにいます。」そして幾度もの夏が訪れる……。“記憶”を喪失しても、なお忘れなかったものが、いつも美しい夕映えの空気に映えていた。
<みどころ>
第18回山本周五郎賞を受賞し、2005年本屋大賞第2位に輝いた荻原浩の傑作長編『明日の記憶』を『トリック』『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』の堤幸彦監督が映画化。若年性アルツハイマー病という重いテーマの中に心和ませる上質なユーモアを包み込んだ原作テイストを、多彩なキャストによる熱演と温かい語り口で撮り上げました。『ラストサムライ』『バットマン・ビギンズ』『SAYURI』と、ハリウッドスターとしてのキャリアを着々と積み続ける渡辺謙が記憶を徐々に失っていくという難役に挑みます。誰の身の上にも起こりうる悲劇を、悲しみだけでは終わらせない美しい愛の物語。ぜひこの感動をスクリーンで。
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©2006『明日の記憶』製作委員会
監督:堤幸彦/出演:渡辺謙、樋口可南子、坂口憲二、吹石一恵、水川あさみ、木梨憲武、及川光博、渡辺えり子、香川照之、大滝秀治 他/2006年/日本映画/122分/配給:東映/オフィシャルサイト |