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胡同のひまわり

<あらすじ>

1967年北京。9歳のシャンヤンは近所の子供たちと気ままに外で遊ぶ日々を送っていたが、父・ガンニャンが五七幹部学校での強制労働を終え、6年ぶりに家に帰ってきたことで生活は一変する。父は遊びたい盛りのシャンヤンを厳しく叱りつけ、絵の勉強をさせる。というのも自らが果たせなかった画家の夢を託そうと思っているからだ。しかし、自由な時間を奪われたシャンヤンは父に必死で抵抗するようになる。そんな日々を繰り返しながら、19歳となったシャンヤンは、父に反抗を試みながらも、今では絵の才能を伸ばしつつあった。シャンヤンは絵のモデルにしていたユー・ホンに恋をする。ユー・ホンも自分の絵を描くシャンヤンに好意を抱き、ふたりは付き合うようになる。一方で、父は相変わらず厳しい言葉を投げつけることで、シャンヤンの絵の才能を伸ばそうと考えていたが、シャンヤンは幼い頃から自分に対して抑圧的な態度をとり続ける父へのフラストレーションが限界に達していた。シャンヤンは大学に行かずに、友人と共にひそかに広州に行くことを企てた。その旅には恋人のユー・ホンも同行することになっていたのだが…。

<みどころ>

『こころの湯』で北京の下町を舞台に、父親と息子の関係を描き、世界中を感動させたチャン・ヤン監督が贈る最新作。本作は監督自身が生きてきた60年代後半から今日に至るまでの中国現代史を背景にした家族の30年史。画家だった父と彼に抵抗を試みながらも、絵の道に進んでいく主人公の心の軌跡がみずみずしい映像で描かれていきます。また本作は、来るオリンピックに向けて急ピッチで開発が進む北京で、昔ながらの佇まいを残す胡同(フートン)の風景をフィルムに収めた貴重な作品でもあります。父親役には、中国で数多くのTVドラマや映画に出演している人気俳優、スン・ハイイン。一見、暴君とも思える厳格な父親像と、文革のあとの諦念に打ちひしがれた悲しい男性の両面を見事に表現しています。また、母親・シウチン役には『ラストエンペラー』の主演でも知られる国際派女優のジョアン・チェン。中国の実力派のスタッフとキャストが結集した意欲作。『北京ヴァイオリン』に続き、またひとつ中国から父子映画の名作が誕生しました。

胡同のひまわり

監督・脚本:チャン・ヤン/出演:スン・ハイイン、ジョアン・チェン、リウ・ツーフォン、チャン・ファン 他/2005年/中国映画/132分/配給:東芝エンタテインメントオフィシャルサイト

「どの年代の人の心にも響くものがある映画と思えます。」

minamikazeさん<55歳・主婦>

『胡同のひまわり』試写会、結婚を控えた娘と行きました。二人共、北京旅行の経験はありましたが、胡同の様子は初めてです。大変興味深く鑑賞しました。入り組んだ路地や、古い建物が壊され、新しい高層住宅に立て変わっていく様。濃密な親子、隣人関係がその絆を緩め、解放されていく心情。映像はとても綺麗で、時代の移り変わり、激しい葛藤をも淡々と描写されていて、さすが受賞作品です。またどの年代の人の心にも響くものがある映画と思えます。帰りの電車の中で、中国の社会体制、日本の昔のことなど、娘との会話も弾みました。


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